福田一郎『ドバイにはなぜお金持ちが集まるのか』

ここ数年で突如巨大化したバブルシティーの詳細を紹介した本。ガイド的な意味合いもあるので、あまり否定的なことは書かれず、急速に発展した背景を探っている。企業は一年ごとの「更新制」であることや、住所が存在しない点など、ドバイならではの特殊性も伺える。少なくとも、日本人が抱きがちだったイスラムのイメージ(=砂漠、石油、戦争)は払拭した方がいい。