『桜庭一樹〜物語る少女と野獣〜』

桜庭一樹  ~物語る少女と野獣~

桜庭一樹 ~物語る少女と野獣~

単行本未収録短編、新作短編の他、著名人が質問したQ&A、ダイノジ・大谷との対談、重松清によるインタビュー、担当編集者による座談会、直木賞発表と授賞式のドキュメント、そしてかの「ブルマー三部作」まで。これで桜庭通になれそうな一冊。
一番驚いたのは、『私の男』の時間を遡る構成について、韓国映画ペパーミント・キャンディー」がきっかけになったらしいこと。
一番唸ったのは、「桜庭一樹帯文コレクション」のページ。「桜庭一樹絶賛」帯の帯文を実物写真で集めているのだが、これが実にいい。「桜庭推薦本」でミニフェアしてもいいと思ったくらい。
一番笑ったのは、担当編集者座談会の紹介文。一部引用。

創元・K島氏「膨大な読書量と預言者の如き閃きで作家を翻弄する“魔性”のミステリ編集者。青年の身でありながらなぜか大奥の重鎮の空気を身にまとう」
文春・I井氏「おととしの大晦日黒田研二さんと出かけた「エアセックス世界大会」で超かわいい彼女と出会い、結婚!」

え、エアセックスって……。