田中達治『どすこい出版流通』
- 作者: 田中達治
- 出版社/メーカー: ポット出版
- 発売日: 2008/07/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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なぜ「どすこい」なのかというと、DMのタイトルが「蔵前新刊どすこい」だから。筑摩書房が、かつて国技館のあった蔵前にあるところからのネーミングだ。同様に、FAX通信として「蔵前どすこい通信」「蔵前文庫どすこい」がある。
著者が連載していた1999年から2006年は、ネットを通じての発注・情報開示が始まり、返品作業を協業化した新会社「出版共同流通」によって返品が無伝票化し、また自由価格本の流通も始まった時期。大きく変化するシステムを推進しながら、見つめ続けていたのだ。いろいろ勉強にもなるし、すでに版元DMに書くようなレベルを超えていた。