最近読んだ本から

すみません、一言コメント付きで一緒くたにまとめてしまいます。

本の雑誌 306号

雑誌の付録一か月分完全調査がすごい。島崎博氏と神保町を歩く企画も面白い。

TOKYO BLACKOUT (Tokyo Sogensha mystery frontie)

そういえばまだ書いてなかった。
もっと起こるであろう大混乱をざっくり端折っているなど、気になる箇所も一部あるのだが、これだけのリーダビリティとディテールの巧さを見せられれば、もう参りましたという他はない。犯人側にもドラマ性を書き込んでいて、実は犯人側にも感情移入できる作品だ。今後が楽しみな作家の一人。チェックすべし。

コスプレ-なぜ日本人は制服が好きなのか (祥伝社新書128)

コスプレ論というよりは制服論だった。

乱歩の軌跡―父の貼雑帖から

息子から見た乱歩の「貼雑年譜」エッセイ。作家デビューする前の話もかなり面白い。

冷たい校舎の時は止まる(1) (KCデラックス)

冷たい校舎の時は止まる(2) (KCデラックス)

素晴らしいコミック化。原作を読み返したくなった。

マッド・アマノの「謝罪の品格」 (平凡社新書)

謝罪会見で頭を下げている写真ばかりを紹介。アイデアの勝利だが、謝罪会見の裏にあるものを探ろうとする姿勢もあって、我々もマスコミの騒ぎに乗せられているだけかも知れない、と思わせてくれる。

もしもあなたが猫だったら?―「思考実験」が判断力をみがく (中公新書)

思考実験の薦め。後半になるほど難しいが面白い。