松本寛大『玻璃の家』
- 作者: 松本寛大
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/03/18
- メディア: 単行本
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「相貌失認」という脳の問題を主題にしているあたり、最近の島田荘司氏の主張、島田本格理論に忠実に則った作品、という印象が残る。
犯人限定の論理には感心した。他にも新鮮なアイデアが織り込まれており、読み応えがある。探偵を日本人にしている設定にも意味がある。
解決編がややとっつき難いのが欠点だと思うが、それを補って余りあるほどの驚きと説得力がある。