江戸川乱歩『宇宙怪人』

今度は宇宙人。その正体は、まあ、言わずもがな。「どろぼうの世界会議」まで開いている。
その宇宙怪人が小林少年に迫ってくるシーンは、いろんな意味で当時読んだ子どもたちのトラウマになったに違いない。

「キミ、コバヤシダロ、シッテルヨ、アケチタンテイノデシダロ、ソウダロ。」
「(中略)ダケド、キミカワイイネ。」
怪物は、そんなことを、言ったかとおもうと、いきなり、右手をだして、小林君のほうを、なでました。
(70〜71ページ)