高木彬光『ノストラダムス大予言の秘密』

ノストラダムス大予言の秘密 (角川文庫 緑 338-12)

ノストラダムス大予言の秘密 (角川文庫 緑 338-12)

古本屋で発見。久しぶりに読んだ。
これは五島勉の『ノストラダムスの大予言』が出て大ブームになった頃、高木彬光が反論した本。今となってはただのトンデモ本である。
しかし、高木は予言そのものは全否定していない。当った予言もある、と言っている。ではなぜ書いたのか。どうやら、予言の影響で人々が退廃的な気持ちになっている風潮が嫌だったようだ。
占いの勉強もしていたり、デビューのきっかけも占い師のアドバイスだったことは有名なエピソードで、その見地からも様々な分析・批判をしている。その一方で、当時話題だったユリ・ゲラーの超能力を手放しで信じていたりするのがなんだか面白い。