折原一『逃亡者』
- 作者: 折原一
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/08/28
- メディア: 単行本
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前半は、日陰の生活を続け、捜査の手が伸びてくるのを察知するとまた移動する、という孤独ぶりが描かれ、後半は時効までのタイムリミットサスペンスの要素が強まる。どちらにしても、ぐいぐい読ませる物語だ。だからどうか、ラストの真相は驚きはするものの、「ああ、そうだったんだ」と脱力することの方が大きい。
逃亡先に「福山」「庄原」などというローカルな地名が登場してびっくりした。