小阪裕司『「買いたい!」のスイッチを押す方法』

購買マーケティング本。どうなったら「買いたくなる」気持ちが起こるか、の仕組みが書かれている。小売店の人は必読。
人がものを「買う」までには、「買いたいか買いたくないか」と「買えるか買えないか」の2つのハードルがある、という理論には納得。前者の方が遥かに高いので、「買いたい」衝動を起こさせれば「買う」に至る可能性は高くなる。そのためには「情報」が鍵を握る。具体的には、POPコメントのセンスだ。
競合店よりも安くすれば売れるだろう、という安直な考えにも異を唱えている。

安さだけが意思決定要素ではない。安さよりも重いおもりは存在する。
たとえばそれは「このブランドが好き」「このお店が好き」という思いだ。
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