西成活裕『「渋滞」の先頭は何をしているのか?』

「渋滞」の先頭は何をしているのか? (宝島社新書 291)

「渋滞」の先頭は何をしているのか? (宝島社新書 291)

かつて、清水義範が「学説」をネタにしたパスティーシュ短編「渋滞原論」を発表したことがある。今では自薦パスティーシュ集『全国まずいものマップ』(ちくま文庫)で読むことができる。この短編は1992年に発表されているが、その後、渋滞学を本気で研究する人が現れた。その研究成果が本書である。
渋滞には「自然渋滞」「ボトルネック渋滞」「ダンゴ型渋滞」の三種類があるのだそうだ。こうして読むと、ちゃんとした学術研究になっているから不思議な気がしてくる。