宮下奈都『よろこびの歌』&『遠くの声に耳を澄ませて』

『スコーレNo.4』の感動以降、宮下さんの小説を意識して読むようになりました。

よろこびの歌

よろこびの歌

決して望んで進学したわけではない高校で、「歌」がきっかけとなって、それぞれが何かに気付き、成長し、全員が一つになる。胸が熱くなる連作短編集だ。タイトルは全て、ザ・ハイロウズの曲名から採られている。



遠くの声に耳を澄ませて

遠くの声に耳を澄ませて

こちらはやや短めの短編集。独立しているようで、登場人物等が微妙にリンクしている。それぞれ味わいのある作品だが、短いのが逆に物足りなさを覚えてしまった。