2月の読書ピックアップ

2月は「本屋大賞」と「広島本大賞」の対策用読書に追われた月でした。
なのでそれらのノミネート作品の割合が多いですね。それはまた別にして。
2月で特に良かったのは、

メロディ・フェア (文芸)

メロディ・フェア (文芸)

宮下さんの小説はもう安心して読めますね。特に大きな事件が起こるわけでもないのに共感して感動します。




盛岡さわや書店奮戦記―出版人に聞く〈2〉 (出版人に聞く 2)

盛岡さわや書店奮戦記―出版人に聞く〈2〉 (出版人に聞く 2)

これは書店員必読。東京・山下書店時代に雑誌の売り上げを急増させ、盛岡・さわや書店でも数々の逸話を持つ、まさに伝説のカリスマ書店員の回想インタビュー集。今読んでも刺激になるし、みんなが読めば業界が変わると思う。




放課後はミステリーとともに

放課後はミステリーとともに

そしてミステリはこちら。『謎解きはディナーのあとで』で突如ブレイクした東川さんの最新短編集ですが、はっきり言ってミステリ度は『謎解き〜』よりも遥かに高い。本格ミステリ作家クラブ選の短編アンソロジーにも収録されたシリーズ(「霧ヶ峰涼の屈辱」「霧ヶ峰涼の逆襲」)。繰り出される緩いギャグと、一見どうでもいいカープネタも、ある意味伏線と言えなくもない(特に「屈辱」)。
ちなみに本書では、表紙帯の推薦コメントを書かせていただきました。ありがとうございました。