2012年4月の読書まとめ(Powered by 読書メーター)

既に5月も12日ですが、記録として置いておかないと後々困るので、4月のまとめを置いておきます。
4月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2174ページ
ナイス数:88ナイス

パラダイス・ロストパラダイス・ロスト
シリーズ三作目になると、キャラに寄り掛かってきたり、脇が甘くなってくるのが常だが、それを微塵も感じさせないクオリティ。D機関も結城中佐の存在感も、ますます神秘性と威厳を増している。「追跡」の裏のかく展開も素晴らしい。まだまだ続きそうですね。
読了日:04月25日 著者:柳 広司
罪悪罪悪
『犯罪』も素晴らしかったが、『罪悪』も全く変わらないテイストで素晴らしい。一編読み終わるごとに、深い溜息をつき、なんとも言えないやり切れなさに苛まれる。「ふるさと祭り」や「子どもたち」がその最たるものだが、一方で「解剖学」のように、よく出来たショートショートのような味わいの作品もある。もっといろんな事件をシーラッハの語り口で読んでいきたい。
読了日:04月17日 著者:フェルディナント・フォン・シーラッハ
非選抜アイドル (小学館101新書)非選抜アイドル (小学館101新書)
堅苦しくて回りくどい文章がものすごく気になるが(あとがきのような「です・ます調」で書いた方が絶対に良かったと思う)、かなり真摯な気持ちを綴った新書だと思う。非選抜と自虐的に言いながらも、声優方面で活躍が認められており、「努力は必ず報われる」というAKBのコンセプトは伝わってくる。新書としては、「あっちゃんの隣にいたメンバー」に書かせた時点で、その企画力の勝利である。
読了日:04月17日 著者:仲谷 明香(AKB48)
新月譚新月譚
500ページを超える大作なのに一気に読める。絶筆した女性作家の半生記で、その人生や恋愛での経験が小説という形に昇華していく。様々なことがありすぎて壮絶だし、決して救われる話ではないが、ラストシーンは印象的だ。貫井徳郎がまた新境地を開いたと断言できる作品。
読了日:04月17日 著者:貫井 徳郎
十津川警部とたどる時刻表の旅 (oneテーマ21)十津川警部とたどる時刻表の旅 (oneテーマ21)
西村京太郎がトラベルミステリーを書く際の発想のヒントを教えてくれる本。鉄道や時刻表の知識に関しては特に目新しい情報はないが、こんな風にトリックを思いつくんだろうな、ということは分かる。時刻表を読み尽くすことも大事だが、実際に乗ってみて発見することも多いらしい。初期トラベルミステリーの話題が多いので馴染みやすかった。
読了日:04月14日 著者:西村 京太郎
俺物語!! 1 (マーガレットコミックス)俺物語!! 1 (マーガレットコミックス)
ツイッターでみんなが話題にしていたので恐る恐る読んでみたら、いやこれは傑作だわ。こんなに笑えてキュンキュンできる漫画だったとは。登場人物がいい人ばかりなのも好感持てる。みんなに安心してお薦めできる漫画が現れた。
読了日:04月14日 著者:アルコ
乱歩彷徨―なぜ読み継がれるのか乱歩彷徨―なぜ読み継がれるのか
単純な乱歩評伝ではなく、当時の文壇における乱歩の立ち位置や評価なども分析されていたり、『怪人二十面相』休載事件など、現在ではほとんど知られていないエピソードも書かれていて興味深い。
読了日:04月07日 著者:紀田 順一郎
無菌病棟より愛をこめて無菌病棟より愛をこめて
突然、急性白血病だと告知された加納朋子さんが臍帯血移植を受けて復帰されるまでの闘病記。かなりヘヴィーなことが書かれているが、実際はもっと大変だったのだろうと思う。時折挿入されるユーモラスなエピソードや、ポジティブシンキングを貫く姿勢には感服する。それも、同じ病気を持つ人々に対し、絶望しないで欲しいという気持ちからだろう。ご家族のバックアップも本当に素晴らしい。
読了日:04月03日 著者:加納 朋子

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