2013年12月の読書メーターまとめ

2013年12月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:3441ページ
ナイス数:123ナイス

本の逆襲 (ideaink 〈アイデアインク〉)本の逆襲 (ideaink 〈アイデアインク〉)感想
「本」と「本屋」の可能性を改めて感じさせてくれる本。「書店」と「本屋」は違う、これからの新刊書店は「掛け算型」になる、など、興味深い視点も多い。個人的にも、これからの書店は「超大型化」するか「超個性化」するしかないだろうと思っていた。紙の本と電子書籍は共存共栄できるという確信の得られた気がする。「本屋」をやってみたくなる本でもあるね。
読了日:12月28日 著者:内沼晋太郎
北乃杜高校探偵部 (講談社ノベルス)北乃杜高校探偵部 (講談社ノベルス)感想
久々の乾作品、楽しく読めたがミステリ度は軽いものばかりでやや物足りないか。「《せうえうか》の秘密」だけはまあ及第点、というところ。
読了日:12月25日 著者:乾くるみ
シュークリーム・パニック ―生チョコレート― (講談社ノベルス)シュークリーム・パニック ―生チョコレート― (講談社ノベルス)感想
やはり私は倉知さんのミステリセンスが好きだと再確認した。「現金強奪作戦!(ただし現地集合)」が一番好きかな。
読了日:12月25日 著者:倉知淳
おすすめ文庫王国2014 (本の雑誌増刊)おすすめ文庫王国2014 (本の雑誌増刊)感想
隅から隅まで堪能させていただきました。文庫Bリーグはぜひ来年も続けて欲しいです。
読了日:12月25日 著者:
このミステリーがすごい! 2014年版このミステリーがすごい! 2014年版感想
国内1位には本当にビックリ。でも傑作なのだから納得。
読了日:12月25日 著者:
世界でいちばん美しい世界でいちばん美しい感想
これは傑作。素晴らしい。せった君の音楽を聴いてみたくなる。そして、(私も退屈と思っていた)「ドイツ・レクイエム」を改めて聴いてみようと思った。
読了日:12月25日 著者:藤谷治
皆勤の徒 (創元日本SF叢書)皆勤の徒 (創元日本SF叢書)感想
うーむ、難しい。何だか分からない。分からないけど、凄いとしか言いようがない。著者のイマジネーションの凄さを体感するだけでも、例え難しくても読む価値はあると思う。
読了日:12月19日 著者:酉島伝法
一度、死んでみましたが一度、死んでみましたが感想
2011年9月に重度のくも膜下出血で倒れた神足さんの復活の書。倒れる以前の広島でのTV、ラジオのレギュラー番組も見聞きしていたし、小島慶子さんのラジオもポッドキャストで聴いていたので、もう再起不能かも、と思っていただけに復活は嬉しい。同じことを何度も書いてたり、書こうとしたことを忘れてたり、改行も前に比べて明らかに多くなってるけど、これが今の神足さんのありのままの姿であり気持ちなのだ。後半の広島への思いには熱くなる。またTVやラジオで神足さんの声が聞きたい。頑張ってください!
読了日:12月17日 著者:神足裕司
水族館の殺人水族館の殺人感想
本格ミステリベスト10」第2位ということで読んでみた。一見、キャラに頼ったラノベ風ミステリのようだが、実は正攻法のド直球本格ミステリ。データを吟味しながら容疑者を絞り込む展開が素晴らしいし、ラストの動機には感心した。今後が楽しみな作家の一人である。
読了日:12月13日 著者:青崎有吾
DVD付き 進撃の巨人(12)限定版 (講談社コミックス)DVD付き 進撃の巨人(12)限定版 (講談社コミックス)感想
人間対巨人、の単純な構図ではなくなってから、どんどん謎が増えていっているだけのような気がしてきた。DVDは大変面白かったです。
読了日:12月11日 著者:諫山創
やさしさをまとった殲滅の時代 (講談社現代新書)やさしさをまとった殲滅の時代 (講談社現代新書)感想
一見何も変わっていないように見えながら、確実に大変革が起こった2000年代を振り返った本。結局はネット環境の進化によって個々の環境が変わったことが一番大きいのではないかと思った。「電車男」も「涼宮ハルヒ」も「ミクシイ」も今や懐かしさを覚えてしまう。同じ2ちゃんねる発の物語でも、2004年の「電車男」と2007年の「ブラック会社に勤めてるんだが〜」では根本的に変化している、という話は発見だった。
読了日:12月9日 著者:堀井憲一郎
宇宙はなぜこのような宇宙なのか――人間原理と宇宙論 (講談社現代新書)宇宙はなぜこのような宇宙なのか――人間原理と宇宙論 (講談社現代新書)感想
いわゆる「人間原理宇宙論」の解説書。ポール・ディラックの大数仮設や、フレッド・ホイルらが提唱した「定常宇宙」などといった「奇論」から、こういう宇宙論へ発展していったことは非常に面白いと思った。
読了日:12月9日 著者:青木薫
四色問題 (新潮文庫)四色問題 (新潮文庫)感想
どんな地図ても四色で塗り分けることが出来るか?ーー世界中の数学者を悩ませた問題を解決したのは、コンピュータの計算力だった。しかしそれは「美しい解決」と言えるのかの議論を呼ぶことになる。数式もふんだんに登場するので一見読みにくそうだが、読み物として素晴らしく面白い。「この定理があんなひどい方法で証明されることを神がお許しになるはずがない。 遅すぎる……神は既に、そのことを許されたのだ」(327ページ)
読了日:12月5日 著者:ロビンウィルソン
2014本格ミステリ・ベスト102014本格ミステリ・ベスト10感想
今年も投票に参加させていただいております。ランキングを見ると本格冬の時代に入りつつあるのかな、という印象は否めないか。各人の投票内容や企画ページ、作家の近況報告などは楽しく読んだ。
読了日:12月5日 著者:探偵小説研究会
僕だけがいない街 (3) (カドカワコミックス・エース)僕だけがいない街 (3) (カドカワコミックス・エース)感想
緊張感を維持したままここまで続いていることが凄い。自分が追われるサスペンスでありながら、真犯人探し(フーダニット)の要素もきちんと維持している。そしてまたも、ここで終わるのかよ! な終わり方。何度でも読み返して伏線を確認しておきたい。
読了日:12月2日 著者:三部けい

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