「図書新聞」にてコラムを寄稿しています/第4回目までのまとめ

業界紙のひとつ、週刊で発行されている「図書新聞」(大きな書店などで入手できます)には、書店員によるオススメ本コラムが毎号掲載されています。4人の書店員が週替わりで全6回担当します(つまり、約半年間担当することになります)。実は現在、そのメンバーの中に私も入れていただいております。
つい昨日発行された号に4回目分が掲載されました。書店員コラムはWEBでも無料で全文が読めますので、ここでまとめの意味も含めて紹介しておきましょう。


第一回目は、私が勝手に尊敬する文章の師匠、堀井憲一郎さんの「ホリイのずんずん調査」傑作選にしました。意味のないことに一生懸命なところが好きです。



星籠の海 上

星籠の海 上

星籠の海 下

星籠の海 下

第二回目は、これまた尊敬する日本のミステリの神様、島田荘司さんの『星籠の海』です。あの名探偵・御手洗潔が福山で大活躍! 福山のミステリマニアにとっては夢のような作品です。いろいろツッコミどころも満載なんですが、そこは目をつぶっておきましょう。福山や瀬戸内の歴史的背景まで全部トリックに取り込むなんて、島田荘司にしかできないでしょう。



国家と音楽家

国家と音楽家

三回目は、中川右介さんの渾身の音楽評論『国家と音楽家』。西洋では政治と音楽がこんなにも密接に絡み合っているのだ、という発見もあります。どの章もドラマティックです。



そして最新号で紹介したのはコミックの『僕だけがいない街』。コミックですが、先が全く読めないミステリの傑作です。本当に、騙されたと思って読んでみて欲しいです。


私の担当はあと2回あります。またここで紹介したいと思います。
そしてできれば、興味を持っていただき、本を読んでいただけると本当に嬉しいです。