ラジオドラマの生音

図書館で「ザ・音職人」というCD(ASIN:B0000AZSPB)を借りて聴いてみた。昔のラジオドラマ(TVドラマでも使うらしいが)での、いろんな道具を使って本物らしく聞かせる音響効果を一挙に収録したCDである。貝二枚を擦り合わせて作る古典的な「蛙」から、様々な音を組み合わせて総合芸術と呼ぶに相応しいほどの完成度を見せている「蒸気機関車」まで76もの音を収録。人工的なのは仕方ないものの、確かにそう聞こえる音ばかりで、職人の知恵には頭が下がる。むしろ本当の音よりもそれらしく聞こえるから不思議だ(ホッチキスを使うだけの「バリカン」が、実に「らしく」聞こえて素晴らしい)。