小手鞠るい『エンキョリレンアイ』

エンキョリレンアイ

エンキョリレンアイ

ありえないだろう。どっちにもいらついた。壁に投げてやろうかと思った。
書店員が同僚の電話番号をお客さんに教えることは絶対にない。危険だからだ。そこから始まっている時点で間違っている。フィクションだからいいけど。
その後も、読めば読むほど腹が立つ話だった。ベタな展開ばかり。落しどころもあざとい計算が見え見えだ。散文のような詩のような文体も個人的に苦手だ。
遠距離恋愛というものにファンタジーを感じる人は共感するのだろうなあ。こっちは苦い経験があるからね。
それにしても、狙ったような表紙、狙ったような推薦文にはちょっとうんざり。そろそろ「空の写真」を表紙にするのは止めにしないか。


ちなみにこの本は、舞台となっている京都のアバンティ・ブックセンターで昨日購入した。