芸術新潮2006年5月号

芸術新潮 2006年 05月号 [雑誌]

芸術新潮 2006年 05月号 [雑誌]

武満徹特集だったので購入。相変わらず私は武満の音楽を充分理解できていないのだが、興味は持ち続けている。「ピアニストのためのコロナ」の楽譜などは視覚的にも楽しいし、「翼」「○と△の歌」など4曲のイメージイラストと楽譜を、なんと和田誠が書き下ろしているページは保存もの。
個人的に驚いたことが二つあった。
・「ノヴェンバー・ステップス」などで知られる琵琶奏者・鶴田錦史が女性だったこと(男装の奏者だそうだ。この世界では有名な話なのだろうが、私は全く知らなかった)。
・武満唯一の「装丁の仕事」が、三一書房の『中井英夫作品集』(『虚無』など)だったこと。「一柳慧のためのブルー・オーロラ」の楽譜(といっても抽象画のようなものだ)を転用したらしい。