佐々木俊尚『グーグル Google 既存のビジネスを破壊する』

グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501)

グーグルを知った当初は「結果表示が早い検索エンジン」のイメージだけだったが、いつの間にか様々なネットサービスに進出し、今やYahooやマイクロソフトを脅かす存在にまでなっている。「グーグルニュース」「グーグルマップ」など、それまでのネット常識を打ち破ったサービスを紹介しながら、後半ではグーグルの「キーワード広告」を利用して成功した中小企業の例を採り上げて、グーグルを使ったビジネスの可能性を学び取れる。ここに挙げられている成功例は恐らく極端なもので、実際にはこんなに上手くは行かないと思うのだが……。グーグルによるネット天下統一が実現した場合、逆に脅威になるかも知れない例も挙げて本書は締めくくられている。ただ、本書の内容はまだ氷山の一角なのだろう。
キーワード広告はもうちょっと実際の効果を知りたい。実用化を検討する価値もあるかも知れないし。