芥川賞・直木賞候補発表

芥川賞
伊藤たかみ「八月の路上に捨てる」(文学界6月号)
鹿島田真希「ナンバーワン・コンストラクション」(新潮1月号)
島本理生「大きな熊が来る前に、おやすみ。」(新潮1月号)
中原昌也「点滅……」(新潮2月号)
本谷有希子「生きてるだけで、愛。」(新潮6月号)


直木賞
伊坂幸太郎「砂漠」(実業之日本社
宇月原晴明安徳天皇漂海記」(中央公論新社
古処誠二「遮断」(新潮社)
貫井徳郎「愚行録」(東京創元社
三浦しをんまほろ駅前多田便利軒」(文芸春秋
森絵都風に舞いあがるビニールシート」(文芸春秋


芥川賞が豪華ですね。私にとって初めて「全員名前を知っている人」になりました。そろそろ島本理生に取らせるかも……。本谷有希子が受賞しても面白いですね。


直木賞は、ついに伊坂幸太郎悲願の受賞なるか、が注目。しかも『終末のフール』ではなく、『砂漠』が候補に上がったことは評価したいですね。前々から『砂漠』で受賞して欲しい、と言ってましたが、業界のいろんな方から「版元が弱いから……」と言われてました。しかしここで候補になったことでその問題もクリアされたかな? 伊坂の代表作として後々に語られるためにも、『砂漠』の受賞は強く期待したいところ。あと1作受賞するなら、版元が有利な森絵都か、大穴的ポジションの貫井徳郎かな。宇月原は山周賞とのダブル受賞は難しいのではないかと。