森見登美彦『有頂天家族』

有頂天家族

有頂天家族

京都ってこんなに奇妙な街だったのですか<フィクションに決まってます。
相変わらずの摩訶不思議な世界と癖になる文章で、最後まで楽しく読んだ。クライマックスの展開には笑いながら手に汗握った。捲土重来!
ラストのこの文章に、何ともいえない感慨を覚えた。

昨年も色々なことがあったが、とりあえずみんな生きており、とりあえず楽しくやってきた。今年も色々なことがあるだろうが、とりあえずみんなが生きており、とりあえず楽しければよいだろう。
(356ページ)

これで本屋大賞のノミネート作品は読破した。明日にでも投票する予定。